「フェルメール 光の王国展 2018」が横浜そごうのそごう美術館で開催されています。フェルメールの全37点の作品を一度に観られる画期的な企画展です!10月からのフェルメール展の予習にちょうど良い展示。ただし、全てがリ・クリエイト(複製画)です。原寸大で作成時の色調(と思われる状態)にして印刷されたモノです。額装も現在の額にあわせているそうです。
「フェルメール 光の王国展 2018」を実際に観て感じたのは、サイズ感、色調は非常によくわかったのですが、実際のタッチまでは再現できていないように感じました。通常の展示よりも近づけてしまうが故に、近距離でチェックしてしまい、どうしても「やっばり印刷だよねえ・・」と感じてしまうこともしばしば。ここまでは、本物の代わりを求めて来場した場合の感想です。
一方、絵画について、特に「フェルメールの絵画について知りたくて来た」という立場の場合には、各作品につけられている解説や問いかけ、後半での解説、福岡伸一先生のビデオ、楽器の展示によって「ふむふむ、なるほどな」と知識を増やして帰ることができます。
そう考えると、「フェルメール 光の王国展 2018」の1,000円という入場料がなんとも絶妙な値付けだなぁ、と思えてきます。
フェルメールについて知識ゼロだった私ですが、作品の全容とその背景、描かれているモノの意図をざっくり知ることができたのがよかった!
10月のフェルメール展に備えることができました。
Contents
「フェルメール 光の王国展 」について
元々は、2012年に「フェルメール・センター銀座」で初めて「フェルメール 光の王国展」が開催されたようです。(ソトコトより) 全国25か所を回ったという情報もあり、各地で開催されている。
2015年には、日本橋三越前にて「福岡伸一のフェルメール 光の王国展 2015」(音声ガイドがあった模様)、銀座の永井画廊 にて「フェルメール 光の王国展 ~フェルメール作品に隠された3つの秘密~」が開催。
すでに何度か「光の王国展」は開催されているのですね。
今回は10月からのフェルメール展に合わせての開催なのでしょう。この流れだと次は大阪で開催するのではないでしょうか。
音声ガイドはありません
「フェルメール 光の王国展 2018」こそ、音声ガイドでの解説があってもよかったのかなぁ、と思いました。
写真撮影可能!
「フェルメール 光の王国展 2018」では写真撮影が可能です。
このように、あの「真珠の耳飾りの少女」もこの通り撮影可能です。
作品名の下には、鑑賞のポイント(自分で考えてみるポイント)がかかれています。
↓フォトスポットもあります。
このフォトスポットでは、被写体になる人がオリジナルのポーズを確認できるように、机の上にパネルが用意されているのがポイントです。(元絵の人物のコスプレしていくと楽しい・・かも!)
「フェルメール 光の王国展 2018」所用時間について
「フェルメール 光の王国展 2018」の所要時間は、展示を観るだけで1時間程度でしょう。
82分間(!)のビデオも用意されています。ビデオも観るのなら2.5時間は必要です。
「フェルメール 光の王国展 2018」の割引について
そごう美術館では、ミレニアム/クラブ・オンカードなどによる入館料の割引が行われています。
最も手軽なのが、そごう横浜店のサイトに掲載されている割引券をスマホで提示することです。
200円が割引されて800円で入館できます。
こちらのページ下の方のリンクです。
そごう美術館は「ぐるっとパス」(2,200円 2ヶ月間有効)により入館できる施設の一つです。ぐるっとパスはそごう美術画の窓口でも購入できますので、「フェルメール 光の王国展 2018」をきっかけにミュージアムめぐりをスタートするのもいいでしょう!
「フェルメール 光の王国展 2018」のグッズについて
フェルメール関連のグッズでユニークなのはハロー・キティとのコラボ。かわいいです。
そして、リ・クリエイトの商品です。131,482円(税抜)で、額装入りです。会場で展示している作品と同様の印刷、キャンバス仕上げだそうです。「真珠の耳飾りの少女」「牛乳を注ぐ女」「小道」が展示されていました。会場限定だそうです。
なかなかのお値段ですが、同じリ・クリエイトなら・・と思ってしまったりして・・。
「フェルメール 光の王国展 2018」感想
やはり実物とは違うので、"生感"にはかけますが、フェルメールの37作品を年代順に意味を考えながら観ていく良い機会でした。
色については、多分実物よりもしっかりと出ているのだと思われます。先にリ・クリエイトを観てしまうと、実物がおとなしい色合いに感じられてしまうのかもしれません。
正直なところ、「うぉー、本物みたい!」というレベルを勝手に期待していた私にはモノ足りなさを感じるイベントでした。
しかし、単に作品を眺めるだけでなく、鑑賞のポイントも書かれており、情報量としては満足のいく内容でした。
時間があれば、82分間の福岡伸一さんのビデオ「生物学者・福岡伸一が語る、フェルメール37の物語)も観ていきたかったです。(上映スケジュールは 11時、2時、4時、6時の4回です)