安彦良和先生の大規模回顧「描く人、安彦良和」が2024年6月8日(土)~9月1日(日)の期間、兵庫県立美術館にて開催されます!
2024年は『機動戦士ガンダム』放映45周年、安彦良和が喜寿(77歳)を迎えるメモリアルイヤー。
気になる全国巡回については「島根県立石見美術館(2024/9/21-12/2)他に巡回予定」とのこと。
「富野由悠季の世界展」が東京に来なかったこともあり、関東・東京開催の行方が気になるところです。
(「メカニックデザイナー 大河原邦男展」は上野の森美術館でも開催されたこともあり、可能性はあると思っています!)
開催が楽しみです!
▼ 初日に行ってきました!各種情報をまとめています!
「描く人、安彦良和」概要
「本展は少年期、青年期の歩みから、現在の創作まで、多彩な分野の作品を取り上げ、そこに共通するテーマに迫る、初の試み」とのこと。安彦先生の幅広い活躍が一気に見られる展覧会になりそうです。
ちなみに英題は Yasuhiko Yoshikazu : Divine Animator and Draftsman 。
グーグル翻訳的には「神聖なアニメーター兼製図者」という意味の模様。
見どころ
・幼少期から現在に至るまでの安彦良和の創作活動の軌跡をたどることのできる、約1,400点の資料を展示します。『機動戦士ガンダム』(劇場版)のポスターラフ案など、本展が初公開のものも多数あります。
・アニメに関する資料だけでなく、安彦良和のライフワークとも言うべき日本の古代史、近代史を取材した漫画原稿なども展示することによって、安彦良和の創作活動の全貌に迫る初の試みです。
・安彦良和の高い画力から生み出された原画や原稿は、まさに絵画といえます。
・会場には、安彦良和による描き下ろしのイラストも展示されます
展覧会構成
展覧会は幼少期から現在に至るまでを6つの章で構成。
- 1章 北海道に生まれて
北海道遠軽での少年時代、全共闘時代、学生運動 を行っていた時期の『遙かなるタホ河の流れ』(ノートに書いた漫画作品)、同人誌『こんみゆん』、『重点整理帳(理科)』 などが展示されます! - 2章 動きを描く
アニメーション制作会社である虫プロダクションの養成所に入所し、研修生を経て、アニメーターとして活躍していった時代です。
『わんぱく大昔クムクム』(1975-76)、『宇宙戦艦ヤマト』(1974-75)、『無敵超人ザンボット3』(1977-78)『無敵超人ザンボット3』設定資料 ザンボット3、『さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち』ポスター原案
→ 私が安彦先生をはじめとする、アニメーションスタッフの存在をまだ意識していなかった時期の作品資料がみられます! - 3章 カリスマ・アニメーターの誕生
『機動戦士ガンダム』の制作において安彦良和が果たした役割を辿るコーナーです。
『機動戦士ガンダム』(1979-80)、『機動戦士Zガンダム』(1985-1986)、『機動戦士ガンダムF91』(1991) 『機動戦士ガンダム』(劇場版)ポスター原画、『機動戦士ガンダムⅢ めぐりあい宇宙編』(シャアとアムロの決闘) 原画
→ 個人的にはドンピシャな時代です。The Art of Gundam にてある程度見ている内容が中心かもしれませんが、是非肉眼で見たいコーナーです! - 4章 アニメーターとして、漫画家として
安彦良和の多彩な活躍を概観するコーナー。
『クラッシャージョウ』(小説挿絵:1977- 、劇場用アニメ:1983)、『巨神ゴーグ』(1984)、『アリオン』(漫画:1979-1984、劇場用アニメ:1986)、『ヴイナス戦記』(漫画:1986-1990、劇場用アニメ:1989)
→ クラッシャージョウは胸熱ですね!安彦先生直筆のアルフィンを見たい!
→ 小説「シアトル喧嘩エレジー」もこのあたりなのでしょうか… - 5章 歴史を描く
歴史漫画家として活躍が紹介されるコーナー。
『ナムジ』(1989-1991)、『ヤマトタケル』(2012-2018)、『ジャンヌ Jeanne』(1995-1996)、『イエス JESUS』(1997)、『虹色のトロツキー』(1990-1996)、『王道の狗』(1998-2000)、『天の血脈』(2012-2016) - 6章 安彦良和の現在
アニメーションに再び携わるようになった安彦先生。最新のアニメ作品、連載中の漫画作品が紹介されます。
『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』(漫画:2001-2011、2015、アニメ:2015-2018)、『機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島』(2022)、『乾と巽-ザバイカル戦記-』(2018- )
→ THE ORIGIN、ククルス・ドアンはホント作ってくれてありがとう!な作品です!
安彦先生の生きざまという点でも先生自身の著書である「マイ・バック・ページズ」に近い構成になっているようです。
書籍では文字情報ですが、この展覧会によって実際の絵も見ることができます!
▼ この芸術新潮、すごくいいです!
イベント・物販も楽しみです!
会期中には安彦良和先生の講演会やサイン会の開催も期待されるところです。
また、物販もかなり楽しみ!
複製原画などがあれば、購入したいです!
兵庫まで行って是非見たいと考えています!
▼初日に行ってきました~!
▼ 「富野由悠季の世界」開催の際には島根開催に訪問しました!またグラントワも訪問したい!